国語科教育の理論と実践:概要

関連項目

国語科教育の理論と実践(全16集)概要

私にとって最初の単著になる、『国語科教育の理論と実践』第1集(A5版・186ページ)を上梓したのは、昭和54年6月でした。弱冠41歳の時ですが、「あとがき」に、「本書がなまなましい実践の場から生まれたことにまちがいない。したがって、これから実践の場に入っていく人たち、あるいは、すでにその場にあって模索している人たちにとって、役立つにちがいないとひそかに自負している。生き生きとした躍動的な授業は、周到な作品研究と綿密な指導研究に支えられて展開するのである。」と書いています。

それから20数年が経過して、平成18年4月、『国語科教育の理論と実践』第15集(A5版・184ページ)を刊行することができました。第1集から第15集までには、大小合わせて300編を優に越える論考を収めており、それらの大半は、わが校における研究授業や参観授業、全国各地に出かけての公開授業などの、各種各様の「授業記録」にほかなりません。国語科教師が授業力の向上を図るためには、発問計画と板書計画とを構造化することが大切ですが、本書の「授業記録」には、その秘訣が蔵されています。

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